カウンセリングというと、何か問題だと思っていることについて話し、解決策を見つけていく、あるいは解決してもらう、というイメージが強いかもしれません。
けれども、このカウンセリングでは、「今・ここ」で自分の中に何が起きているかを、分析したり評価したりせず、ただありのまま「気づく」ということに、注意を向けていきます。 セラピストが安全を確認しながら、自分の無意識の思いや感覚に触れていく、言い換えれば共同作業のプロセスです。

自分の中に浮かんでくる思いや考えを、「そんな事思うべきじゃない」とか「こんな気持ちは大したことではない」等々、自分の思考・判断でなかったことにしたりして、どうにかしようとすればするほど、自分の内での葛藤は増幅していきますよね。私たちはほぼ無意識で、そういった自分の心と折り合いのつけ方を繰り返しています。

その癖に気付いて、ありのままの自分の思いと闘わず、「ああそうか」と気づいて受け止めると、「頭の中が静かになる・・」「落ち着く・・」という声をセッションの中でよく伺います。自分の思考や反応する癖に気付き、その先の本当の自分の思いに触れ、過去に縛られなくていいという経験が増えるほど、問題だと思っていたことや、周りへの自分の見方も穏やかに変容していきます。
セッションを受ける方に必要なことは、やってみようかな、という少しの意欲と好奇心だけです。

当ルームのセッションは、「今 ここ」で起きている身体の感覚や思いに注意を向けることを基本にしています。そこから自然にわき上がる感情やイメージ、身体の感覚や動きなどに気づき、それを尊重してありのままに寄り添っていきます。

情報に囲まれている現代の私たちは、思考で身体や感情、心の動きもコントロールしようとするほど、思考に頼っています。頭脳が心だと思い込んでいる人もいるほどです。 終わった過去、まだ来ていない未来に意識が引き付けられ、忙しく思考や感情を走らせるパターンに、まず自分が「気づく」練習を重ねていきます。気づくとは、思考のループから抜けて、立ち止まる練習でもあります。

(主な技法)
ソマティック・エクスペリエンシング®
発達性トラウマ、愛着形成のトラウマへのアプローチ
周産期トラウマへのアプローチ その他
ハコミセラピー
タッチ:必要に応じて、神経系の自己調整や全体性の調和をサポートするタッチも提供します。 (通常のセッションに含まれます)

全体性・自然な調和を取り戻すことを目指して、上記の様々なアプローチを統合して、ご本人に沿う形で、同意を得ながら進めてまいります。