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【トラウマ(心理的トラウマ)について】
トラウマという言葉は、英語で身体的な外傷や損傷という意味があります。例えばアメリカの病院内にあるトラウマケア病棟は、交通事故や不慮の事故で身体に外傷を負った人が外科的治療を受ける病棟だったりします。そして、もう一つの意味が、日本でよく使われている心的な外傷と言われるものです。これを見ると、トラウマという言葉は、身体と心が繋がっていることを示唆しているとも言えます。

トラウマを受けたと聞くと、皆さんはどんな状態をお考えになるでしょう。 テレビや新聞で取り上げられる様な大きな自然災害や暴力的な事件、テロなど、生死に関わる様な大変な状況をお考えになるかもしれません。しかし、実際には日常生活で起こりうる出来事の中でも、同じ様なトラウマの症状が出ることが分かってきています。 例えば、交通事故や転倒・転落、あるいは手術を受けた体験や全身麻酔の体験、恐ろしい場面を見ただけでも同じ衝撃を受けることがあります。東日本大震災の直後、どのテレビ局も連日大惨事の場面を繰り返し放映し、それを見たことで被災していない地域の人の中にも不眠やうつ的な状態を訴える人が多くいました。 また、交通事故後に外傷は治り、医学的には問題がないと言われても鬱状態や痛みが持続する場合もあります。この状態で痛み止めや抗うつ剤を服用し一時的に不快感が軽減しても、根本的な解決は困難です。その状態で、例えば何か怖い場面に遭遇すると、さらに複雑な症状が加わってくる場合もあります。

近年神経科学や生理学的な研究の中から、脳の働きと、私達の身体全体に走っている神経系の働きが、心理的トラウマと大きな関連があることが分かってきています。脳の中でも生命を守る働きを司る部分は、私達の意識をはるかに超えて、危機を察知すると、瞬時に命を守ろうと賢く反応します。それは心臓の拍動や肺の伸び縮みと同じように、自然に起こってくるものです。トラウマは、身体の中でその危険察知のシステムが途中で解除に至らない状態となり、身体がそれを完了させようとする賢さの反応だと言えます。ですから、様々な辛い症状は自分の心が弱いからとか、自分が駄目だから起こるものではないのです。

そこから考えると、トラウマは、起こった出来事そのものよりも、その出来事を身体がどう受け止めたのか、そこにトラウマからの解放へのカギがあると言えます。会話を重視するセラピーや薬物での治療だけでは、トラウマの癒しが困難な理由は、本能的な身体にアプローチ出来ていないからとも考えられます。

アメリカのボストン大学の医学博士でPTSD(心的外傷後ストレス障害)の専門家でもある、ベッセル・ヴァンデア・コーク氏は、「トラウマは身体の中にある」と話しています。
また、心理学者であり神経生理学者でもあるピーター・リヴァイン博士(ソマティック・エクスペリエンス(SE)というトラウマセラピーの創始者)は、トラウマからの癒しについてこう書いています。
「私たちは、いかに身体がトラウマによって影響を受けるかを、そしてトラウマが起こった後の癒しにいかに身体が中心的な役割を果たすかを理解しなければならない。」(引用:心と身体をつなぐトラウマセラピー ピーター・リヴァイン著・藤原千枝子訳 雲母書房) 現代社会の速いスピードに乗って、膨大な情報量を処理しながら生活する私達は、頭で考えることを重要視し、身体からのメッセージを置き去りにしがちです。その意味で、現代社会の誰もが、身体に様々な衝撃や解放できないエネルギーをため込みやすい環境にいると言えるでしょう。

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